株主会社グレーデイング総研の理念

時代は、「ブランディング戦略」から「グレーディング戦略」へ

1. ブランディングとは?

「商品の販売促進には、ブランディングが不可欠」とよく言われます。
一般的にブランディングとは、企業や商品、地域等の認知度を上げるとともに一般消費者の共感を高めるようなイメージ形成を実現させていくことを言います。
ブランディングによって、一般消費者に商品を選択して頂ける機会が増えたり、その地域の観光客が増えたりするばかりではなく、人材採用の促進、ステークホルダーからのロイヤリティの獲得、社員等インナーのモチベーションの向上にも繋がることから、企業活動ではここ数十年、最重要テーマの1つとして掲げられてきました。

2. ブランディング環境の変化

ブランディング重視の企業活動の中で、近年そのマーケット環境に大きな変化が現れてきました。
これまでのブランディングは、コーポレートアイデンティティ(CI)やビジュアルアイデンティティ(VI)に代表されるような、企業や商品のベーシックな価値をつくりその表現形態を確立するものと、広報や広告活動に代表されるようなメディアを活用して企業等から情報を発信していくことの、大きく2つの要素で形成されていました。
それに対して近年は、商品が飽和状態になってきたことによる消費者の商品選びの成熟化、価値の多様化、さらにインターネットの発達などに伴い、消費行動が大きく変わってきました。
まずは消費者が、TVCMやチラシに代表される企業からの一方的な情報提供よりもインターネット上の口コミや満足度ランキングに代表される第三者の評価を重要視する傾向が急速に高まってきています。
もう1つは、単に商品がその機能性やデザイン性、価格だけでなく、環境性能、健康性能、安全性能、トレサビリテイなどの多様な価値基準で、消費者がそれぞれ自分の嗜好性にあった商品を探して選ぶ傾向がより高まってきていることです。すなわちある程度それをネットで調べた上で店舗に行くか、またはネット上でECサイトなどから購入するケースが急増してきているのです。

3. 新たな消費行動革命へ

このように消費者の意識や購買行動に大きな変化が起きてきている中で、SNSに代表されるような双方向メディアも急速に発展し、メディアの方も多様化することで、消費者には情報が溢れ、何を信頼していいのか、本当に自分の求める性能の商品はどれなのかわからない、というのも事実です。
すなわち、そのような科学的エビデンスに基づく消費者が本当に欲しい商品性能比較などの情報も実際にはほとんど我々は手に入れることはできなく、そうした情報を体系だって発信する機関もほとんど存在しません。
そのような状況で、第三者の信頼性のある機関(一般財団法人格付けジャパン研究機構)が科学的データに基づき客観的に商品やサービスを評価、格付け、認証、そしてその情報を広く一般社会に伝えていくことで、こうした消費者の潜在的なニーズに応えられる、新しい消費行動革命が起きると考えます。
こうした第三者格付けを活用した商品戦略、PR戦略、プロモーション戦略を「グレーディング戦略」と呼びます。
これまで商品やサービスの性能、そのプロセス等に絶対的に自信を持っていたが、あまり知名度がなかったり、広告をうつ予算も充分になく、その良さがなかなか伝わらないと思っていた企業や団体には、この格付けを活用した新しいPR、プロモーションの手法は救世主になると考えます。

4. グレーディング戦略の時代へ

このグレーディング戦略は、これから本当に良い製品や商品、サービスを提供する企業や団体にとっては最もコストパフォーマンスの高いPR、プロモーションの手法になると考えます。
これまでは、人気のキャラクターを使ったインパクトのあるTVCM、話術やクリエーティブの優れた通販番組、人気ブロガーや人気ユーチューバーと連携したプロモーションなどの方が実際の商品やサービスの性能とは無関係に消費者にリーチしてきました。
しかしこれからは本当に良い商品、消費者のニーズにあった商品をこの格付け、認証によって選択するという新しい時代が始まります。
このグレーディング戦略の時代は単に商品のPRやプロモーションに繋がるというばかりではなく、企業の商品開発にも大きな変化をもたらすでしょう。最初からチャンピオン級認証を前提とした商品開発競争など、高く格付けされる良い商品をつくっている企業が儲かり、さらに儲けるために高く格付けされる良い商品を開発する、という好循環が生まれます。
さらにこれは結果的に、環境に優しく、健康を促し、安全で災害にも強い社会づくり、さらには地方創生にも大きく貢献する、社会に貢献する企業戦略とも言えます。
すなわち、消費者、企業、社会が、三方よし、win-win-winになる、それが、「グレーディング戦略」なのです。

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